毒素がたまる理由

その昔、日本では化学肥料などを使用せず、堆肥のみで栄養を与え作物を作ってきました。今でいう有機農法です。しかし、現在では有機農法をうたう食材を厳選しなければ入手することはできません。また、有機農法で作られた作物や加工食品は、遠方へ届ける場合は特に、多少なりとも保存料を使用しなければ、届け先に到着する前に腐ってしまいます。

さらに、それらを流通させるためには車は必須です。車や保存するための冷蔵庫を作るには、有害金属を使用することもあります(正常に処理されれば、これらの金属は決して悪ではありません)。
つまり、これらの物流の動きには、必ず人工合成化合物がついてまわっています。

汚染物質の摂取と蓄積

いくら食べるものに気を使っていても、現代社会を生きている以上、肥料・保存料をはじめとした人工合成化合物のほか、ダイオキシン・排気ガスを完全にシャットアウトすることはできません。
さらに、天然物の魚から、知らないうちにいわゆる有害ミネラルを取り入れてしまっていることもあります。厚生労働省がした「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて(平成17年発表)」という文書を発表するほど、これらの汚染は現実的で、かつ切実なのです。

本来、人体には不要なものを尿や便、汗から排出する、という働きが備わっています。しかし水に溶け出しにくい脂溶性の物質は、尿や汗から排出させることはできません。さらに過剰に摂取している場合は、排泄機能が追いつかないこともあります。
そのため、知らないうちに有害物質が体の中で蓄積されてゆくのです。