食事のポイント

食事は、家庭で取り入れる最も有効なデトックスです。有害物質が身体の中に入ることを防ぐために、食材の選び方や調理の仕方、食べ方などに気を配ってみてください。

食材を手に入れる時は、無農薬や特別栽培の農産物、安全な飼料で育てられた畜産物を選ぶとよいでしょう。信頼できる店やルートを知っておくといいですね。食品表示をチェックする癖をつけ、添加物などをなるべく取らないことも大切です。調理の時に使う水も、水道水ではなくミネラルウォーターや浄水がよいでしょう。野菜は流水でよく洗うことにより、農薬などはかなり落とすことができます。肉、魚、そして野菜も生よりは一度湯通しした方が、洗うのと同様に毒素を落とす効果があります。有害物質は脂肪にたまりやすいので、肉を食べる時はあまり脂肪の多い部分は避けましょう。ニンニク、ネギ、しょうがなどの薬味にはデトックスの効果があるので、食事の時は薬味をたっぷり取ることもオススメです。食べる時には、よく噛むということも心がけて。唾液には解毒や殺菌作用があり、よく噛むことによって唾液がたくさん分泌されます。

ダイオキシンについて

食材の汚染の中でも、ダイオキシンによる汚染は深刻です。できるだけそのような食物を食べないようにするために、魚介類、肉類、野菜などは汚染されていない地域で作られたもの、生育履歴の分かるものを選ぶことが大切です。野菜などは表面にダイオキシンが付着していることも多いので、よく洗う、皮をむく、下ゆでをするなどして使うとよいでしょう。

しかし、現代の日本で、ダイオキシンに汚染された食物をまったく食べないのはほとんど不可能です。取ってしまったダイオキシンは排出することが大切。食物繊維や緑黄色野菜、海藻類には体内に入ってくるダイオキシンの吸収を抑制し、便として排泄させる効果が認められています。

デトックスに効果がある食材は、他にもたくさんあります。偏った食事や、一つの食材ばかりを集中的に摂取するよりは、幅広く多品種の食材をうまく取り入れたほうが、リスクも分散できて、結果的に効果があるようです。また、お酒を飲む機会が多い方は、働きすぎの肝臓を休ませるためにも、週に一度は休肝日を作ることもデトックスに繋がります。