サプリメント

サプリメントでもよく使われている、カルシウム、マグネシウム、鉄、銅、亜鉛、カリウムなどを「ミネラル」と呼びます。ミネラルとは、私たちの身体に必要不可欠な微量成分で、体内にはわずか3.3%しか含まれていません。ミネラルは互いに協力し合いながら、代謝不全や生活習慣病などを予防したり、生命維持のための酵素の働きを助けたりと、まさに「身体の潤滑油」として大活躍なのです。

ミネラルには、このように身体に必要な「必須ミネラル」の他に、必須ミネラルの働きを阻害し、病気や老化現象を引き起こす「有害ミネラル」が存在します。環境汚染が進む現代では、水道水や排気ガス、タバコの煙、酸性雨、水銀に汚染された魚介類など、いたるところから体内に有害ミネラルが入り込み、それが蓄積されているのです。有害ミネラルの蓄積量が多くなるということは、体内の細胞が「サビる」ことであり、老化が進んだり、ガンや動脈硬化、痴呆などの病気も引き起こしたりするのです。

私たちの身体を蝕む有害ミネラルを取り入れないこと、そして蓄積させずに排出することを日頃から心がけることが大切です。そのためには腸内環境を整えるような食事を取ることや、リンパの流れをスムーズにして老廃物の排出を促進させるような、適度な運動やマッサージが必要。でも、忙しい生活を送っていると、常に食事に気をつけたり、運動するための時間を取ることは難しいものですよね。

そんな時に心強い味方になってくれるのがサプリメント。自分の身体に合わせて、必要なサプリメントを上手に取り入れてデトックスしましょう。

必要なサプリメント

毒素を排出する腸内環境を整えるサプリメントの代表がフラクトオリゴ糖です。消化酵素で消化されずに腸まで届き、ビフィズス菌のエサとなってくれます。ビフィズス菌は腸内の善玉菌を増やして悪玉菌から発生する有害物質を抑えてくれたり、腸内を酸性に保つなど腸の環境を整える働きがあります。 その他の効果的な栄養素としてはビタミンB1とビタミンCがあります。ビタミンB1は炭水化物の代謝を促進し、便秘や消化不良を解消。また、ビタミンCは下剤としての効果もあり、老廃物の排出を助けてくれます。

活性酸素を抑える抗酸化作用の働きを持つのは、ビタミンC、ビタミンEです。ビタミンCは水溶性で、体脂肪を燃焼させるL-カルニチンを作るなど、体内で行われる水酸化反応に欠かせません。ビタミンEは脂溶性で、血行をよくしたり、細胞の再生を助け、老化を防ぐ働きがあります。

その他に、デトックス・サプリメントとして代表的な栄養素を3つご紹介します。

アルファリポ酸

2004年までは医薬品として扱われており、コエンザイムQ10に並ぶ、アンチエイジングの代表的な成分です。解毒作用を担うグルタオチンの生成を助け、体内の脂肪に蓄積された水銀や砒素を肝臓に運んでくれます。また、体内で使われたビタミンCやビタミンE、コエンザイムQ10などの抗酸化成分の作用を補い、基礎代謝を活性化させてくれます。

アミノ酸

身体の中では肝臓だけに存在する解毒物質、グルタオチンはアミノ酸です。アルコール、薬、有害物質などを摂取したときに身体が解毒できるのは、このグルタオチンのおかげ。通常は肝臓で充分作り出せるものですが、老化や有害物質の摂取で充分な量を作ることができなくなった時に、サプリメントで補うと効果的です。グルタオチンだけでは身体はうまく吸収してくれないので、吸収を促進するためには、グルタミン酸、システイン、グリシンが入ったアミノ酸サプリを取るのがより効果的です。

ファイトケミカル

身体を老化させる原因となる活性酸素を取り除いてくれるのが、活性酸素を除去するフラボノイドを含んでいるファイトケミカル。特に、これに含まれる「ギンコフラボノイド」は血液をさらさらにしたり、脳への血液循環を促し、集中力を高める効果があります。

このようなデトックスのためのサプリメントを効果的に取るには、有害ミネラルを含まない、きれいな水で飲むことが大切です。デトックスが目的ですから、有害ミネラルをできるだけ取り込まないことが基本。水道水には有害ミネラルが含まれていることが多いですから、ミネラルウォーターか逆浸透膜浄水器で浄水した水で飲みましょう。お茶やジュースも避けたほうがいいですね。 また、より効果を期待するならば、空腹時に飲むのがよいでしょう。サプリメントの効果を身体の奥まで届かせるためには、胃の中の食べ物に影響されない空腹時に飲むことが理想です。できれば、食前15分以上前がオススメです。