デトックスの歴史

デトックスを提唱したのは、1960〜70年代のアメリカといわれています。もともとは、近年の戦争で使用した化学兵器の影響などで後遺症を負った人々を救うためにスタートした研究だという説が有力のようです。それ故の、デトックスでもあるのですね。
その後、戦争などの被害者だけでなく、一般の人々も毒物の影響を受ける可能性があることが発覚。政府機関による研究の幅がさらにひろがりました。やがて、各界のセレブなどの有名人が美容法として取り入れ、紹介したことから、現在のブームへとつながっています。

とはいえ、「解毒」という考え方は決して新しいものではありません。西はハーブを使った古代エジプト発祥といわれるアロマテラピーが。さらに、東は約5000年の歴史を持つアーユルヴェーダだけでなく、陰陽五行説に基づく東洋医学などでも、「余分なものを取り除けば健康を取り戻すことができる」という考え方は根底にあったようです。

つまり、デトックスとは新しい健康法ではなく、古今東西、多数の人々に自然に取り入れられていた健康法でもあるのです。