有害物質アレコレ

文明が発達し、車などが浸透したおかげで移動時間なども短縮され、飢えることもなく、なにかと便利になった現代社会。その便利さを得るために、人々は様々な人工合成化合物を生み出してきました。  しかし、その便利さの弊害ともいえる出来事も起きています。  有害物質に汚染された海に住む魚の体内に、水銀や砒素などの有害金属が蓄積されている、というニュースが報道されたことは記憶に新しいのではないでしょうか。さらに、アトピーをはじめとしたアレルギー反応が起きるなど、文明の弊害ともいえる症状に苦しむ方も多くなっています。

その昔、日本では化学肥料などを使用せず、堆肥のみで栄養を与え作物を作ってきました。今でいう有機農法です。しかし、現在では有機農法をうたう食材を厳選しなければ入手することはできません。また、有機農法で作られた作物や加工食品は、遠方へ届ける場合は特に、多少なりとも保存料を使用しなければ、届け先に到着する前に腐ってしまいます。さらに、それらを流通させるためには車は必須です。

いくら食べるものに気を使っていても、現代社会を生きている以上、肥料・保存料をはじめとした人工合成化合物のほか、ダイオキシン・排気ガスを完全にシャットアウトすることはできません。さらに前述の汚染された魚知らないうちにいわゆる有害ミネラルを取り入れてしまっていることもあります。  では、実際にどんな物質が有害で、体にどんな作用をもたらしてしまうのでしょうか。

有害金属

・水銀・砒素・鉛・カドミウム・スズ・ベリリウム・アルミニウム・ニッケル・トロンチウムなど
⇒排泄されることなく、体に蓄積されてゆく金属。慢性疲労、肝臓・腎臓障害、頭痛、慢性疲労、不眠、イライラ、しびれなど。中毒症状が悪化すれば、死に至ることもあります。

人工合成化合物

・ホルムアルデヒド・人工有機フッ素化合物・臭素系難燃剤・人工ムスク・DDT・ポリ臭化ビフェニール類・有機塩素系殺虫剤・スズ化合物など
⇒環境ホルモンと呼ばれるものも。合成剤や乳化剤、合成着色料などもこのグループです。ホルモンバランスを崩したり、アレルギーの原因となることもあるとされています。

過剰症を引き起こす可能性がある栄養素

・糖質・脂質・ナトリウム(塩分)・カルシウム・リン・脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、Eを代表とする)・レチノールなど
⇒適量は栄養であり必須。過剰摂取は言わずと知れた「生活習慣病」の原因となるほか、赤血球が壊れる、下痢、頭痛、吐気、発疹からひどくなれば痙攣、意識障害、呼吸不全、肝臓障害が起こることもあります。ただし、通常の食事では過剰摂取となる可能性は低いようです。サプリメントの飲みすぎに注意してください。